依存

突き放す。
以前記した乗員訓練に近いものがあります。
非情なようですが、時おり実施します。

なんでも「いいよ、いいよ。何とかしてあげるよ。」と助けることばかりでは、
「助ける人がいなくなったときにその人がどうなるか。」という観点からみると、実はその人の成長を阻害してしまいます。

もちろん人間助けあって生きていくものです。
相互扶助の観点は非常に大事です。

ただ、誰かが何とかしてくれるだろう、
という構造がはびこると、
徐々に時系列で後方にあるものに皺寄せがいきます。

その皺寄せは時として組織を跨ぎ、
皺寄せが及んでいることにさえ気づかないという事態に達し、
気がついたときには重大なトラブルを生むことになります。

頼る、頼られるのもよいですが、
その依存で大丈夫かというのを今一度考えた上で、
仕事の依頼を受けることにしています。

突き放して、立ち上がらない人はそれまでなのかもしれません。
そこで気がつく人はその後も立ち上がり続けるでしょう。