プルサーマル計画

プルサーマル計画。
いつも心地よく聞いていたとあるラジオ番組で、
プルサーマル計画を推進しようと、
パーソナリティがいっていました。

これについては、技術者として異論があります。

プルトニウムが地下に眠るのが恐ろしいので、反応させて処理しておきたい

という趣旨のものです。

高速増殖炉もんじゅはご承知のとおり
ナトリウム漏れを起こしました。

ナトリウムはラジカルであり、
その反応性は激しいものがあります。

そのナトリウムを利用するのは、
エンジンの排気バルブでも利用するその理由。
「比熱の値の大きさ」です。

事故の対策も不十分です。
事故以来未だ再稼働できず。

先日の福島第一原発の事故調査はおろか、
冷温停止を目指している昨今です。

純粋に技術論からいけば
個人の思いから来る「希望」であり、
(それは理解しているつもりではありますが)
技術的背景はなんらありません。

仮に再稼働の話が出たとしても数十年後。
プルサーマル計画が廃止になる可能性より、
低いのかもしれません。

プルトニウムを反応させ、
再度事故を起こすリスクと、
地中に止め置くリスク、
それは時代と共にリスクに対する備えが変わりますが、
論理に飛躍があってはなりません。