リクリアランス

北米から日本への航路での
「リクリアランス」が我々日本人には一般的です。



航空機は万が一に備え、
目的地上空で長時間待機するだけの
燃料を搭載して離陸していきます。



そして長距離便になればなるほど
搭載燃料は増え、重量増、燃費の悪化、
コスト増につながります。



そこで考えられたのが
リクリアランスです。



北米を出発する時点では、
管制に提出する飛行計画は
新千歳とするケースが多いようです。



新千歳までの飛行計画で出発することにより搭載燃料を削減できるからです。

状況を見て、
飛行計画の変更すなわち「リクリアランス」を
行います。



ここではじめて航空管制上、成田行きになります。



あまり報道されませんが
安さを売りにしている会社では
搭載燃料をぎりぎりにするあまり
時折緊急事態を宣言したり、
ダイバートする事もあるようです。



さらに
昨年の大震災時に
多数の民間機が日本上空で
緊急事態を宣言しました。



私は考えます。



不測の事態に備え、
時間を含め全体を見渡した余裕をもつことが
必要と常日頃から考えています。