今回も大変難しい話です。
CFD = Computational Fluid Dynamics(数値流体力学)
流体力学、空気や水などの流れがどうなるかという学問です。
これを利用すると
どのような形にすると最も効率的な形になるのか
を見つけることができます。
基本的には風洞と言って
模型を入れてトンネルの中で実際に空気を流して実験してみる
という方法をとっていました。
この方法だと模型を作っては実験して、
また模型を作っては実験してという繰り返しになります。
大変ですね。
では、コンピュータを使って、
予測ができないか?というのがCFDです。
これは現在では多用されています。
初期の頃の実践例がBOEING 737で見ることができます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0737
初期の737で搭載されていた葉巻型の細いエンジンでは効率が悪いため、
より太い、効率のいいエンジンに取り替えよう(換装)しようとしましたが、
元々細いエンジンがついていたため、
太いエンジンをそのままつけると
地面に当たってしまいます。
太いエンジンを主翼に近づけて取り付けると、
主翼の空気を乱します。
強い噴射をしますので。
どう付けると太いエンジンを
より空気を乱さずに付けられるか
という検討がCFDを用いて行われました。
これが737-400などの次世代型です。
若干前にせり出すように微妙に持ち上げると良かったようです。
同時におむすび型に変更することで何とかうまくいったようです。
そのほか現在ではいろいろな場面で知らず知らずのうちに恩恵を受けています。