JALとワンワールド

昨年の今頃は、自主再建か否かでもめておりました。

一時期デルタが出資するといい、
JAL側もアメリカンと両天秤でした。

経営状態云々を除いて冷静に判断すると
デルタとの提携に理はありません。

・デルタのハブとJALの北米の就航地点がほとんど重ならない
・単にデルタに飲み込まれるだけ
・顧客層が一致しない
・出資金額として提示されていた額を、各地点のターミナル再変更や
 予約システム等の変更に費やすと本当にほしかった運転資金がほぼ残らない
・アライアンスの変更で短期的な収益回復が見込めない
ATIの申請をしても、独占禁止法に本当に抵触し競争上不利

日本の国益を考えると、
・自社路線としてOperated by JLとして運航している路線が多く、
 将来的に再建により日本のキャリアとして存在を見いだせる

よって、当時の経営陣が単に会社更生法の申請を避けたかったために
デルタに頼ったと見ることが適切でしょう。