コンピュータと人間

コンピュータと人間の関わり。

大変難しい問題です。

近年Avionicsの設計思想、
ボーイングエアバスもリファインが進んでいるようです。


さて、フライバイワイヤが登場した当初から議論があった、
パイロットが危険な操縦をした場合に
・人間が勝つのか
・コンピュータが抑えるのか
という議論。

報道陣の居並ぶ前で
最新鋭のA320が森に墜落した事故です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9296%E4%BE%BF%E4%BA%8B%E6%95%85

http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19880626-0


当時最新鋭機だったA320シリーズでは、
パイロットが危険な操縦をした場合は
 その命令を破棄し、コンピュータがその命令をオーバーライドし
 墜落を防止すること
が根本思想にありました。

現にエジプト航空機で
神を叫びながら墜落させたパイロットもいます。
http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19991031-0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E8%88%AA%E7%A9%BA990%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

一方のボーイングは、
・危険な操縦を許容するが、
 その際は、操縦桿(操縦輪)の操舵力をかなり重くするなどして
 ここから先の安全性はパイロットの責任でやってください
と機体が教えた上で、実行することを許可します。

日本人として最近の事例として思い当たるのが
駿河湾上空でのJAL同士のニアミス事故。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E9%A7%BF%E6%B2%B3%E6%B9%BE%E4%B8%8A%E7%A9%BA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%B9%E4%BA%8B%E6%95%85

http://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010131-2

http://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010131-3

この事故も判断が分かれますが、
TCAS・管制の指示に従っていたものの、
衝突寸前でBoeing 747-400Dが、操縦桿を極度に倒して、
けが人が多数出たものの、空中衝突を免れたもの。

※当時の2機間の関係、エンジン出力、エルロンやスポイラーの展開、
 気流、降下率ほかなど考慮すべき周辺条件が多く、
 軽々と論じられません。

人間とコンピュータ。

関わりは難しいようです。