ビディフォード

ビディフォードという土地があります。

赤毛のアンが書かれたプリンスエドワード島の田舎町です。

赤毛のアンの作者
L.M.モンゴメリが教師として赴任した痕跡が残っています。

プリンスエドワード島の中心部
シャーロットタウンからしばらく北西へ走ると
平原の真ん中に博物館の建物は建っています。

中に入るとおばあさんとおねえさま一人ずつ。

おばあさんすかさず
「説明しようか?」
と近寄っていらっしゃるので
自分でみてみたいと答えると一旦奥へ。

しばらくするとおばあさん自然と説明を始めてしまっています。

昔のストーブには前にひれのようなものがあって、
ここに金属の平たい塊を置きます。
これなんだかわかる?
塊に柄をつけるとアイロンになるの。
熱が冷めたら別の金属の塊に付け替えるの。

お姉さんに向かって
この話あなたにもしたことなかったわね
と。
え?

そのうち日本語の赤毛のアンの翻訳者が非常に有名という話になり、
てっきり私は村岡花子だと思っていると、
飛び出した名前はYuko Matsumoto.

あのニュースステーションのキャスターで
文学賞を受賞なさった方ですね。

おばあさんに松本さんはニュースキャスターだったと伝えると
それ初めて聞いたとおっしゃり
松本さんはこの島が大好きで年に5回は来る。
NHKの取材で女優の松坂慶子も来たと満面の笑みで伝え
日本語の本を見せ写る写真を指さし
「これ私」とにこり。

気がつくと数十分の間話していました。

田舎町で話をしてみるのも面白い。