帰ろかな

北島三郎さんの曲「帰ろかな」。

帰ろかな(Wikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E3%82%8D%E3%81%8B%E3%81%AA

この曲が作られたのは1965年(昭和40年)です。

つまりこの時代。

霞ヶ関ビル
https://blog.goo.ne.jp/a350-1000/e/f84aa7b67a27d1d975505904fab3c5f7

あゝ上野駅
https://blog.goo.ne.jp/a350-1000/e/1692da8270a25023a0a6671caa4d010f

日本の高度成長期を支えた金の卵と呼ばれた、
地方から東京へ就職し生活を行おうとした方が多いからこそ、
この歌が長く歌われていたことは明らかです。

ここで少し観点を変えます。

日本航空がメインスポンサーである
名物番組JET STREAMを聞いていると
最近落ち込んだ航空需要を反映してか
故郷までたった1時間なのにというアナウンスに合わせて
♪ウサギ追いしかの山 こぶな釣りしかの川
という有名なフレーズで知られる「故郷」
が流れます。

故郷(唱歌)(Wikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%85%E9%83%B7_(%E5%94%B1%E6%AD%8C)

この曲が作られたのは1914年(大正3年)。

その頃長距離鉄道の敷設や民間鉄道の国有化が相次いでいます。

東海道本線(Wikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E6%9C%AC%E7%B7%9A

鉄道省(Wikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E7%9C%81

つまり、長距離移動をして遠く離れた大都市で仕事ができるからこそ、
♪志を果たして いつの日にか帰らん
という歌詞のあるこの曲ができ、
長く歌われることとなることが想定できます。

昨今テレワークにより地方でも仕事ができるようになりました。

歌われるその光景も変わっていくでしょうね。