Roger (ラジャー)

ドラマ TOKYOエアポート で交信を模擬した内容で
たびたび交わされる



「ラジャー」



という言葉。



実は、実際の航空管制では
「御法度」とされる単語です。



ラジャー (了解)は
何をどのように理解してどう了解したのかが
曖昧なため、
わずかなやりとりの食い違いで発生する
航空事故の発生原因となりかねません。



同様にYes,Noも利用しません。



英語の文中のYes,Noは
文脈により否定の意味でもYesになったりするため、
誤解の温床になるためです。



実はこのやりとりが危険とされて、
交信手順が変わったのが
スペイン テネリフェでのジャンボ同士の衝突事故。
※本Blog既出



http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19770327-1

http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19770327-0

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A7%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C%E6%A9%9F%E8%A1%9D%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85

上記文中にもありますが、
この事故をうけて
肯定の場合 = Affirmative (アファーマティブ)
否定の場合 = Negative (ネガティブ)
と文脈によらない言い回しとなるよう決められました。



さて、ドラマですが、
このようにアファーマティブやネガティブなどと言っても、
楽しみにされているお子さん方は、
画面の前で「ぽかん」としてしまうので、
台本の作りとしては
「ラジャー」がふさわしいと思います。