無制限な量的緩和の発言があり、
円安基調が起こっています。
単純に日本経済の短期的な回復だけを考えると、
いいように見えますが、
なぜ円安が起こるのか。
まず純資産が増えないところへ、
通貨の流通量が増えます。
つまり日本円の価値が薄まるわけです。
すると日本円の相対的な価値は落ちます。
為替相場は他の通貨との相対的な比較ですので、
薄まった日本円は、
1ドルや1ユーロに対してより多くの日本円が必要となります。
市場は日本円の希釈に対して反応したわけです。
無論ユーロ圏の一時的な改善など、
関係各国の通貨事情も加味されます。
日本の政治家の発言云々だけでは相場が支配されているわけではありません。
さて、無限に通貨を出すと言うことは、
より通貨の価値が薄まることになります。
通貨の価値が薄まると言うことは、
ものに対しても通貨の価値が落ちることになりますので、
インフレが起こります。
無制限であればハイパーインフレです。
景気対策は金融政策だけではないはずです。
イノベーションを起こす土壌を官民一体になって作っていくことです。
操作で何とかなるという発想は、
手詰まり感を表現しています。
