なぜ操縦士は最低二人いるのか。
これは航空の基本中の基本です。
たとえ訓練されたパイロットといえども、
誤認や操縦ミスが起こります。
人間である以上は必ず発生します。
根性論で行くと「なんとかしろ」というところでしょうが、
所詮人間ですので限界があります。
生き物ですから当たり前です。
そこで、操縦士を二人おき、
相互にチェックを行います。
一方が声に出して操縦内容を言うと
もう一人が復唱。
そして現在ただいまどちらが操縦しているかを明確にするため、
You have.(あなたが操縦しています)
I have.(私が操縦しています)
必ずどちらが操縦桿を握っているかを明確にして、
誤認を防ぎます。
人間は過ちを犯すという基本的な前提に立っているからです。
ここまで書いて、
一人で仕事を、特に一人プロジェクトというものが
どれだけ危険かおわかりになるかと思います。
人間が必ず犯す「過ち」をただしてくれる存在がないことが
一人プロジェクトの問題点です。
世の中それすらままならない、
その危険性にすら気がつかないのが現状です。