三遊亭圓歌さん

三遊亭圓歌さんとして長らくその名をとどろかせていたのが
先代の圓歌さん。

私も何度かその高座を聞かせていただきましたが、
口が悪くも優しい視点の
中澤家の人々は何度聞いても楽しいものでした。

先代の圓歌さんの弟子、
当代の三遊亭圓歌さんの高座も何度か聞かせていただいておりますが、
その演目の中に
鹿児島で過ごした幼少期に出稼ぎに行った母親と
公衆電話で短いやりとりをするシーンがあります。

若い方にはピンとこないかもしれませんが、
たくさんの硬貨を公衆電話の上に積み上げ、
矢継ぎ早に兄弟それぞれが少しだけ話す、
というものがあります。

それだけ当時の長距離通話が高かったことが
改めて分かります。

いまはインターネットを利用しメッセンジャー
通話アプリで海外の方とも気軽にいつでも話ができます。

時代の移り変わりが分かる温かみのある落語です。