誘導抗力とウィングレット

ここ20年ほど
以下の写真のような主翼を持つ
機体がたくさんあることを意識していらっしゃる方は
一般の方では多くないと思われます。


http://www.jal.co.jp/aircraft/old_paint/747_400inta/img/1280win.jpg


主翼の先に小さな翼がついています。
日本語では翼端板
英語ではWinglet(ウィングレット)といいます。


-letというのは英語の接尾語で、
小さいものという意味です。


トヨタスターレットという車がありましたが、
まさに「小さな星」という意味になります。
同じ使い方です。


なぜこのようにウィングレットが必要なのか。


ウィングレットのない場合の
主翼後方の空気の流れはこんな感じです。


リンクで失礼します。

http://www.grc.nasa.gov/WWW/k-12/airplane/winglets.html

矢印の向きの渦ができます。

主翼の端を頂点に、
円錐状の渦ができてしまいます。


これではせっかくできた
主翼全体の空気の流れを少し損なってしまいます。


この渦による損失を、
誘導抗力といいます。
※あくまで簡単に説明すると、と付け加えておきます。


そこで主翼の先端に
ウィングレットをつけ、渦ができることを減らすようにします。


そうすると無駄な力を推力に割り当てることができ、
燃費の向上につながります。


昨今は上に持ち上がっておらず、
すーっとのびるようなレイクドウィングレットというのもあります。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88